The St Monica セントモニカを立ち上げるきっかけになったクリームがBABY&MOTHER天然馬油保湿クリームです。薬剤師として病院で勤務し、生涯の仕事と思っておりました。しかし、ある日その考えが変わったのです。“健康”の意味を深く考えるようになりました。転機はお産でした。一人目は緊急帝王切開で、どうしてか麻酔が効かなかったため、気をうしない、翌朝、赤ちゃんの泣声で目覚めました。二人目は何時間もかかり、ようやく生まれますよと、お声をかけてもらったとき、おなかがとうとう耐えられず大変なことになり、沢山の医師と看護師さんが集まり、とても珍しいケースで本当に幸いなことに、母子ともに助かりました。産後は、子供の成長ケアとコミニュケーションなどをとるために、ベビーマッサージやアロマセラピーなどを学びました。私には何か役割があるのではないかと直観的に思ったのです。

ふるさと北海道の山奥に白々と凛と立つ白樺の樹の姿が頭によぎりました。白樺は母という意味や、看護師という意味をもちます。そんな名前を持ちながらも、材木としては軽く、薪にしても軽いためはねてしまい、役立たずともいわれていました。それでも、春に採れる樹液はアイヌの春の祈りとともに、一年をつかさどり、人々に命のエネルギーを与えるしずくとして、大切にされていました。

自分の子供のために始めたタッチケアも皆さんに知ってもらいたいと思い、病院の中で、ベビーマッサージ教室を起業し運営している頃、ケアの時に使う保湿クリームを探していました。ふるさとの北海道で馬油を製造する北海道純馬油本舗のご協力を経て、赤ちゃんとお母さんが使えるようなクリームの開発をする機会を頂戴しました。母と白樺が結び付き、そして、モニカという祖母、母と私と同じ名前をもつモニカ（世代を超えたつながり）からThe St Monicaと、会社名を決めて、赤ちゃんの肌のようなデリケートさを基準とすることで、BABY&MOTHERという名前にしました。

馬油は東洋でいう、一物全体の考えをもとに古くから人の生活を支え保湿として使われていました。医学が進歩する以前、体をまもるものは食に始まる、植物や動物の素材でした。デリケートな状態でも使えるように、あえて香は加えず、馬油は炭で沈降ろ過という方法にて、独特のにおいをとり、白樺の樹液をふくませ、伸びをよくしました。保湿することは、健康の第一歩。肌は体の中で表面積がひろく、最大の器官、第二の脳ともいわれるほど、大切です。保湿することが肌のバリア機能を高め、なでるさする、包むことが、心と身体の安心につながり、赤ちゃんだけではなく、ご高齢の方の予防医療という考えからも、保湿するということはとても大切です。 　肌を守ることは、生命を潤すこと。自分を守ることです。心と体が弱い時もどんなときもあなたのそばにやさしく寄り添える存在であるように心がけています。